夏も近づく八十八夜…♪ 立春から数えて88日目にあたる5月2日頃がその年最初の新茶収穫の時期。青葉のさわやかな香りと、旨み成分テアニン・渋み成分カテキンのバランスがとれたまろやかな味わいは、みずみずしい新芽から作られた新茶ならではです。
 お茶の香りには気持ちを和ませる作用があり、特に日本人にとっては安らぐものです。その香りの成分にはごく微量ながら何百種類もの化合物が含まれていることがわかっていますが、茶葉の産地、摘み取り時期、製造工程などによってもその組み合わせは変わってきます。複雑で微妙なのがお茶の香りなのです。  
 新茶以降も夏や秋に二番茶、三番茶と収穫されていきますが、日照時間が多いほど茶葉の渋み成分が増えていきます。そこで茶葉を煎って渋み成分をとばしたのがほうじ茶。今では少なくなりましたが、お茶屋さんの店先でお茶を煎っているととてもいい香りが漂ってきて和みます。家庭でも風味の抜けたお茶を煎れば香ばしいほうじ茶になります。茶葉を煎った時に生じる香りの成分には鎮静作用とともに消臭効果もあるので、香りでアロマセラピー効果と消臭、その後ほうじ茶として飲むという楽しみ方もできますね。