南瓜の茶巾浅井フーズ通信

気になるカラダ お助けレシピ

2020.12.14

この時期気になるのは お肌のシミ

厳しい暑さも落ち着いて、夏の思い出とともに残るのは、たっぷり日焼けしたあとのシミの心配…。皮膚が紫外線などの刺激を受けると、その情報が表皮の基底層にあるメラノサイト(色素細胞)に伝わり、そこでせっせとメラニンが作られます。このメラニンはシミの元となる悪者に思われがちですが、本来、紫外線などのダメージから肌を守るために作られるものです。通常はメラニンも新陳代謝にともなって、だんだん皮膚の表面に押し上げられ、古い角質とともに自然にはがれ落ちていきます。しかし、過剰に紫外線を浴びたり、生活習慣やストレスの影響で新陳代謝のリズムが乱れたりすると、メラニンの生成と排出のバランスがくずれてうまく排出されず、メラニンが溜まってしまいます。この過剰なメラニンが沈着してシミになってしまうのです。

メラニンを溜めないためには、紫外線を防ぐことが第一ですが、新陳代謝がスムーズに行われる健康な肌を保つことも大切です。保湿や栄養クリームなどで外からケアすることはもちろん、ビタミン豊富なバランス良い食事を心がけ、内側からも健康な皮膚を作るようにしましょう。特にビタミンCはメラニンの生成を抑え、肌のハリを保つコラーゲンの合成を促したり、抗酸化作用があるので積極的に摂りたいビタミンです。

【お肌のシミに良い主な栄養成分】

  • β- カロテン:抗酸化作用があり、紫外線から体を守ります。体内で必要に応じてビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫に保ちます。
  • ビタミンC: コラーゲンの生成を助け、メラニン色素の沈着を防ぎます。
  • ビタミンE:血行を促進し、皮膚細胞の新陳代謝を高めます。

【食材ノート かぼちゃ】

 戦国時代にポルトガル人によってカンボジアから渡来し、「カンボジア」がなまって「かぼちゃ」になったといわれています。また、南蛮渡来の瓜の意から、漢字では南瓜と書きます。現在は日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃの3タイプが作られており、最近、一般的になってきたズッキーニもペポかぼちゃの一種です。

 1年中出回っていますが、旬は夏から初秋で、収穫後1ヶ月ほどおくと追熟して水分が抜け、甘みが増して食べ頃になります。緑黄色野菜でもトップクラスの栄養価の高さで、β – カロテン、ビタミンE・C、食物繊維などがバランス良く含まれています。脂溶性のビタミンが豊富なので油炒めやマヨネーズ、ドレッシングなどで食べると効果的。漢方では「南瓜仁(なんがじん)」と呼ばれる種子にも、カロテンや動脈硬化に良いとされるリノール酸がたっぷり含まれています。  「冬至にかぼちゃを食べると風邪を引かない」と言いますが、野菜が不足しがちな冬、保存性が良く、抵抗力を高めるβ –カロテン豊富なかぼちゃでビタミン補給をしたことから言い伝えられたようですが、現代にも通じる風邪対策法のひとつですね。

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