2022年 秋・冬
口の中は常に36~37度の温度で、水分も食べカスもあって、細菌にとってはとても居心地のよい場所です。だからこそ、口の中を清潔に保つためには毎日の口腔ケアが欠かせません。
特に夜間は唾液の分泌が少なく、細菌が増殖しやすい時間帯です。そのため、朝起きた時に口の中がネバネバしたり、苦味を感じることがあります。起床したら、まずはうがいをしましょう。
食後は口内の細菌の活動性も高まります。細菌の養分となる食べカスを除くためにも、口臭予防にも、毎食後の歯磨きが理想。でも、時間が取れずに雑な歯磨きになるようなら、就寝前に時間をかけて丁寧にしっかり磨くほうが効果的です。細菌の温床となる歯垢をしっかり取り除きましょう。
口の機能も年齢とともに衰えがち。むせたり、食べこぼしたり、滑舌が悪くなったり、ささいなことでも見過ごしているとますます機能低下を招き、誤嚥の危険性が高まります。 お口の体操を取り入れたり、早口言葉や朗読、おしゃべりなど、声を出すことも効果的。カラオケなども楽しみながらできる口腔ケアになります。