2023年 春・夏
化粧品は高額なものやアンチエイジング用の方が効果が高いと思っていませんか。しかし、いかに高級でも、自然由来と謳われていても、肌には負担がかかってしまいます。また、香料や着色料などが肌を刺激する原因になることも。毎日皮膚に直接塗るものですから、成分をしっかり確かめてください。その上で適切なスキンケアを行うからこそ、化粧品の効果も十二分に生きてくるのです。
湿疹やアトピーなどの症状がある人は、まずはきちんとした治療を受け、どんな成分に気をつけたらよいか医師に相談してみましょう。できるだけシンプルなケアで、肌本来の健やかでみずみずしい状態をキープできるのが理想です。
洗顔はたっぷりの泡でこすらずに洗うことが大事ですが、洗顔料やシャンプー、ボディソープ、洗剤などが皮膚症状の原因になっている場合もあります。洗浄剤はたっぷり使うとスッキリした気がしますが、濡れてデリケートになった肌には大きな刺激になることに要注意です。
水洗いやお湯洗いで大丈夫な場合も多いものです。シャンプーや洗剤などの量、回数を徐々に減らしてみると、これまでの半分ぐらいが適切だったということもあります。
忙しいためにファストフードで済ませたり、年齢とともに食が細くなるなどの理由で、肌荒れに加えてシミやくすみを招いていることもあります。脂っこい食べ物は余分な皮脂の分泌を促し、ジャンクフードなどは胃腸に負担をかけ、腸内環境の悪化を招きます。
健康で美しい皮膚の材料となるのはタンパク質です。老化を促進させてしまう活性酸素の害を防いでくれるビタミンA、C、Eを含む野菜や果物も積極的に摂りましょう。
また、夜更かしはお肌の敵。質の良い睡眠も美肌には欠かせません。睡眠中に成長ホルモンが分泌され、新陳代謝が活性化されるのです。特に就寝後約3時間は分泌量が多く、しっかり眠ることで分泌量が増えると報告されています。心身の疲れをとり、美容効果もある睡眠を大切にした生活リズムを心がけましょう。