紫芋と黒豆のクリームシチュー浅井フーズ通信

気になるカラダ お助けレシピ

2020.12.11

この時期気になるのは ドライアイ

寒さとともに空気の乾燥がピークになる時期。肌の乾燥も気になりますが、目にも乾きを感じませんか。気になる人はドライアイかもしれません。ドライアイは涙の量が減って目の表面が乾き、角膜や結膜が傷つきやすくなった状態です。目の乾き、痛み、違和感、疲れ、充血など症状はさまざまで、原因は複合的なものと考えられています。冬は特にエアコンなどによって目も乾燥しやすくなります。加えて、近年ドライアイの人が増えているのは、パソコンや携帯電話、テレビやゲームなどを見る時間が長くなったことが大きい要因のようです。これらの画面を凝視しているとまばたきが減少し、涙が蒸発してしまうのです。また、ストレスが多いことも交感神経優位(緊張時)になり涙が出にくくなります。他にも加齢や睡眠不足、コンタクトレンズ、一部の薬の副作用、シェーグレン症候群やアレルギーなどの病気でも涙量が減少することがあります。まず、部屋は十分に加湿しましょう。パソコンなど画面を長時間見る場合はまばたきを意識的にし、必ず定期的に休憩して目を休ませます。画面を目の高さより低くし、必要以上に目を見開かないことも大切です。老化を防ぎ、目の疲労回復に良いビタミン類を摂ることも心がけましょう。

【ドライアイに良い主な栄養成分】

  • アントシアニン:目の網膜にはロドプシンという色素があり、光をとらえ脳に伝達する役目を果たしています。アントシアニンはロドプシンの再合成を活発にし、目の機能向上、疲労回復に働きます。
  • β カロテン:目の粘膜の乾燥を防ぎ、網膜を健康に保ちます。目に良いビタミンAが不足するとAに転換され補ってくれます。
  • ビタミンB1:視神経の働きを高め、目の疲れをとります。豚肉に豊富ですが、玄米、胚芽米、大豆などにも多く含まれています。

【食材ノート 黒豆】

 黒豆をはじめ、黒ごま、黒米、海苔、ひじきなど、黒い食材の健康効果が注目されていますね。一般に黒豆と呼ばれているのは、大豆の一種で皮が黒い黒大豆のことをいいます。漢方では古くからむくみや風邪、血の巡り、肝臓の働きに良い薬として用いられ、皮の黒さに薬効があることもわかっていたようです。

 黒豆はその黒い皮にポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれています。アントシアニンは抗酸化作用が高く、疲れ目の改善などに働くことでも知られています。黒豆のアントシアニンは水溶性で熱にも強いので煮汁にもたっぷり。黒豆の煮汁はのどにも良いのでしっかり利用しましょう。また、「畑の肉」ともいわれる大豆同様、良質なたんぱく質やサポニン(ポリフェノールの一種)、イソフラボン、レシチンなど、抗酸化作用があり、コレステロールの吸収を抑えたり、脂肪の蓄積を防いだりする成分も豊富です。

 お正月のおせちでは「一年間まめ(元気)に過ごせるように、まめに働けるように」という願いをこめて黒豆を食べます。関西では丸くふっくらと煮ますが、関東では長寿を願ってシワがよるように煮るとか。お宅ではどのように煮ますか?



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