快眠習慣で心も体も健康に! 睡眠浅井フーズ通信

ヘルスサイエンス

2023.10.01

チリも積もれば…

 皆さんは毎日よく眠れていますか? 睡眠についてお悩みはありませんか?
 日本人の睡眠時間は世界の中でも短く、特に40代女性の睡眠時間は世界一短いという驚くべき調査結果がOECD(経済協力開発機構)から報告されています。仕事、家事、育児などを長時間こなし、十分に眠れていない毎日を過ごしている方が多いようです。
 このような睡眠不足の状態が続いて心身に不調が現れてきたら、それは「睡眠負債」を抱えているのかも。少額の借金がやがて大きな負債になってしまうように、日々の睡眠不足も積もり積もると、疲労感や倦怠感、免疫力の低下等を招いてしまうのです。影響は精神面にも及び、判断力や意欲の低下、軽いうつ症状などが現れることもあります。

睡眠の役割

 睡眠は私たちの健康に深く関わっており、主に次のような役割があります。
① 身体的な疲労を回復させる。
② インプットされた情報や記憶を整理する。
③ 成長ホルモンを分泌させて、細胞の修復や成長を促進させる。
 また、レム睡眠、ノンレム睡眠という言葉を聞いたことがあると思います。体は休んでいても脳は活動している〝浅い睡眠〟であるレム睡眠の時は①、②が行われ、脳も休んでいる〝深い眠り〟であるノンレム睡眠の時は③が行われています。レム睡眠とノンレム睡眠は1セットで約90分。これをおよそ5セット、7時間程度の睡眠時間が理想的で、死亡リスクが最も低いとされています。
 ただ、最適な睡眠時間は季節や年齢で変化したり、個人差もあります。厚生労働省の報告では、成人から50代までは6.5~7.5時間、60歳以上で6時間弱が平均とされています。

不眠によるさまざまなリスク

世界的に見ても睡眠時間が短い日本人は、睡眠負債よりさらに深刻な睡眠障害に悩む人も増えています。眠れない、夜中や明け方に何度も目が覚める、日中に強い眠気があるなど、睡眠に関して治療が必要な状態が睡眠障害です。先に紹介した①、②、③の睡眠の重要な働きが損なわれることから、うつ病、認知症、がんなどのリスクも高まります。脳は全身の機能や生命維持の指令塔ですから、睡眠中に脳の細胞のダメージが修復されないと、体調不良や深刻な事態を招いてしまうのです。

しっかり眠れること、適度な睡眠時間を確保することは、健康で充実した毎日のためには欠かせません。寝だめはできないため、日々の睡眠の質が重要になります。

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