バランスを意識して快腸に! 腸 活浅井フーズ通信

ヘルスサイエンス

2022.04.01

健康と美を守る腸活

 便秘になると肌が荒れたり、体だけでなく気分も重かったりします。便秘が解消されると、心身ともにスッキリした感じを経験したことのある人は多いでしょう。ストレスで下痢を起こしてしまうことも知られていますね。
 腸は栄養の消化吸収、排泄といった、命にとって大事な働きを担っているのはもちろんのこと、最近では免疫力やメンタル、美容などにも深く関係していることが注目されるようになってきています。そんな腸の働きを整えるために行うのが「腸活」です。

善玉菌や悪玉菌のバランスが大事

 腸の働きを整えるには、いわゆる善玉菌や悪玉菌のバランスの乱れをなおしていくことが欠かせません。
 腸内には100兆個もの細菌が存在していて、その重さはなんと約1.5kgにもなるといいます。多種多様な細菌たちが群生している様子をお花畑にたとえて「腸内フローラ」とも呼ばれます。これら細菌の力を利用しながら、私たちは健康を維持しているのです。
 腸内フローラは、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌が約2割、大腸菌やブドウ球菌などの悪玉菌は約1割、どちらにも変化する性質がある日ひよりみ和見菌が約7割で構成されています。理想的な状態とされるこのバランスが乱れると、悪玉菌に加担してしまう日和見菌が増え、腸内環境が悪化します。次ページのチェックリストの項目に当てはまるものが多い方は、腸内環境が乱れているかもしれません。腸活で腸内環境を理想の状態にキープしましょう。

実は守備範囲が広い!

 腸は第2の脳とも呼ばれ、脳と連携しながらも、脳からの指令とは別の独立したシステムを持ち、命を支えています。自分の意思とは関係なく働く自律神経ともたいへん関係が深く、腸の状態は体調や精神的な機能にも影響します。
 また、病原体から体を守る免疫細胞の7割が存在している腸は免疫の最前線です。その免疫細胞のさまざまな働きに、乳酸菌をはじめとする善玉菌や善玉菌の作り出す物質が関わっていると言われています。免疫細胞の働きを高めるためにも、善玉菌優位の腸内環境を整えることが大切です。

このように心身の健康に重要な役割を担っている腸を良好な状態に保つ「腸活」を実践することで、がん、感染症、認知症、アレルギーなどのリスクを減らせるという報告もあります。加齢とともに腸の働きは低下する傾向にありますので、あなたも今日からぜひ意識してみてください。

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