身近な調味料でもっと健康に! お酢浅井フーズ通信

ヘルスサイエンス

2024.04.01

お酢って実はスゴイ!

 毎日の食事で必要な栄養を摂るだけでなく、よりいっそう健康効果をアップできたら理想的です。そんな視点から、今回は〝お酢〟を紹介します。お酢は特別な高級品ではなく、とても身近な調味料です。手軽にいつもの料理に使うことができる上に、実はいくつもの嬉しい働きをしてくれます。
 一覧表のようにたくさんの健康効果がありますが、主なものを紹介しましょう。

生活習慣病を撃退できる!?

 まず取り上げたいのは内臓脂肪に対する効果です。内臓脂肪とは、腹部の臓器のまわりに溜まった脂肪のこと。食べ過ぎや運動不足が主な原因ですが、年齢が高くなると基礎代謝が低下するのでどうしても内臓脂肪が溜まりやすくなります。これを放置していると高血圧や動脈硬化、高脂血症などの生活習慣病が進行していきます。これらの疾患は痛みや苦しさなどの自覚症状がないため〝サイレントキラー〟とも呼ばれます。軽視していると病状が静かに進行してしまい、心臓の血管が詰まる心筋梗塞、脳の血管が詰まる脳卒中などを引き起こすことがあるのです。お酢には肥満気味の人の内臓脂肪を減らしたり、脂肪の蓄積を抑える働きがあり、痩せやすい体質や肥満改善につながり、命に関わるような事態を予防してくれます。
 また、お酢には高めの血圧を下げる効果があることや、食後の血糖値の上昇をゆるやかにするという研究報告もあります。血糖値が上昇するとインスリンが分泌され、糖を脂肪として蓄えようとしますが、これをゆるやかにするのでダイエットや糖尿病の予防効果も期待できるというわけです。

発酵食品としてのお酢の力

 お酢は発酵食品だということも見逃せません。食用のお酢のほとんどが穀物や果物などを原料として酢酸菌で酢酸発酵させて作られます。発酵食品であるお酢はいわゆる善玉菌を増やして腸内細菌の働きを活性化し、腸内環境を整えます。免疫細胞の7割以上が腸に集中しているので免疫力アップも期待できます。
 腸内環境が整い、栄養の吸収がスムーズになると内臓が元気に働いて代謝もアップ、効率よくエネルギーを燃やしてメタボの予防になります。また、細胞の酸化を防いだり、老廃物の排出を促進してくれるためアンチエイジングにもなります。

 お酢には酢酸、アミノ酸、ミネラル、ビタミン、抗酸化物質などが含まれ、多くの健康効果があります。それだけでなく、抗菌作用で食品を傷みにくくしたり、魚の臭みを消したり、野菜のアクを取ったり、さまざまな活用法がある優秀な調味料です。日常生活に積極的に取り入れてみましょう。

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