ARTICLEAsai Foods通信

スキンケア研究室

2020.12.15

ボディケアをしよう!

ボディ肌の実態

  • ノン子

    今年も、お肌の乾燥が本格的になる季節がやってきちゃったわね。

  • ひなこ

    気になるのは、顔よりむしろ腕 とか足みたいですね。ひどい人ではかゆ くて夜も眠れないそうですよ。

  • ノン子

    そういえば、冬のボディ肌の実態 を調べたデータがあったわね?

  • ひなこ

    はい、ここに! 図1のように20代~60代の女性505名を対象に、「顔以外の肌に対する悩み」を調べた結果、87.9%の人が『乾燥・かさつき』を実感していたということです。次いで乾燥が原因と思われる『かゆみ』が71.1%と高かったのですが、顔を対象にした調査では悩みの上位に出てくる『シミ』や『くすみ』がボディではあまり多くありませんでした。

  • ノン子

    図2に20~40代の女性300名に「乾燥が気になる部分」を尋ねた結果もあるけど、それを見ると手や腕、かかと、下肢つまりすねやふくらはぎ、膝など脚の部位が多いわね。ひなこちゃんの感じていた通りの結果ね。

  • ひなこ

    そうですね、結構多いのでびっくりです。

  • ノン子

    乾燥状態を左右するのは、角質層の水分や皮脂の状態だけど、乾燥しやすい部位では、どうなっているのかしら?

  • ひなこ

    角質層の水分量(図3の右側)を身体の部位別で比較すると、ワーストスリーに上腕、下肢、頬が来ています。皮脂の状態でみると、まず皮脂腺の密度は前額部、頭部、頬、背中の順に多く、下肢、上腕、手の甲では少なくなっています。また皮脂腺の活性度(図3の左側)は、頬や背中は高いのですが、腕や脚は低くなっています。

  • ノン子

    腕や脚は、皮脂腺の数も少ないし働きもあまり活発ではないのね。

  • ひなこ

    しかも、別の実験で水分保持システムの指標である細胞間脂質量を調べたところ、手の甲は顔の約1/6、下肢では約1/5程度しかなかったそうです。

保湿ケアの実態

  • ノン子

    腕や足が乾燥しやすいのは、水分そのものも少ないし、角質細胞のすき間を埋める細胞間脂質と角質層をカバーする皮脂膜、という水分をガッチリ捉えて 逃がさないようにするシステムも弱いからだったのね。

  • ひなこ

    頬では水分量は少ないけれど、その分皮脂がしっかり守っている感じですものね。ボディの方は衣類に覆われているので、顔ほどは紫外線や風などによ るダメージが少ないと思っていたんですが、弱いところもあったのですね。

  • ノン子

    それなのに、顔や首あたりまでは『乾燥しないように』と思って毎日ケアするのに、ボディの方は日焼けした時くらいしか気にしなかったのではないかしら?

  • ひなこ

    お風呂でサッパリ洗えたところでボディケアは済んだ気になっていました。

  • ノン子

    ケアを忘れられているうちに乾燥する冬になって、保湿システムの弱さが一気に出てきたのね。

  • ひなこ

    大変だ! 早速今日からボディケアを始めたいと思います!

  • ノン子

    そうしましょう! 基本的な皮膚の構造は同じだから、ボディケアのポイントも、洗浄・保湿・保護よ!

洗浄で肌変わる

  • ノン子

    まず見直していただきたいのが洗い方です。

  • ひなこ

    はい! 私はもちろん石けんを使っています。ナイロンタオルで石けんをしっかり泡立て、ゴシゴシ洗っています!

  • ノン子

    『石けんをしっかり泡立て』までは良かったけれど、ゴシゴシは困ったわ。ちょっと大変だけど、泡を手にとって、顔と同じように手でなでるように洗うのが良いのよ。

  • ひなこ

    何だか汚れが落ちない気がするのですが…

  • ノン子

    そんなことはないから安心して!同じ洗浄剤を使って、ナイロンタオルを使う方法と手で洗う方法とを5週間続けて、洗い方の違いがお肌に影響するかどうか調べた実験があるの。

  • ひなこ

    5週間とは随分長く続けたんですね。あっそうか、お肌のターンオーバーの期間が約4週間だから、お肌の細胞がすっかり入れ替わるまで見たということ ですね。

  • ノン子

    そうしたらナイロンタオルで洗ったところの方が、手で洗ったところよりも水分が逃げやすいお肌になっていたの。

  • ひなこ

    つまり、乾燥しやすいお肌になってしまった、ということですね!

  • ノン子

    すすぎ液を調べたら、剥離した角質細胞が、手洗い側ではあまり見られなかったのにナイロンタオル側ではたくさん見られたの。角質細胞が余計に剥がれてしまっていたのね。角質細胞の剥がれが進むと、それをカバーしようとターンオーバーのサイクルが早められ、未熟な角質細胞が乱造され、その結果保湿力が落ちてしまうのよ。ゴシゴシ洗いを続けることでまさにそのことが起こっていたのよね。

  • ひなこ

    ゴシゴシはいけなかったんだ、ショック! でも、背中まで手が届かないし…

  • ノン子

    そういうときは柔らかいタオルでなでるように洗えば良いのよ。普通の汚れなら十分落とせます。洗浄剤は石けんが一番ね。石けんのアルカリ性を心配する方もいるけれど、良く泡立てた石けんはすすいだ時にさっと落ちてお肌に残らないし、薄まれば洗浄剤として働かなくなるので、川や海を汚しません。

  • ひなこ

    自然にやさしいなら、人に対してもやさしいに決まってますよね。

保湿ケアは気張らずに

  • ノン子

    お風呂あがりに、お手持ちのスキンケア化粧品で保湿・保護ケアをしてあげましょう。腕や下肢といった乾燥が気になる部分だけでも良いのよ。ローションやジェルタイプのクリームなら伸ばしやすいでしょう。ボディもお肌が乾ききらないうちのケアがおすすめよ。乾燥のひどいところには、保護のためにクリームをつけてあげてね。

  • ひなこ

    乾ききらないうちにというのはちょっと忙しいけど、がんばらなきゃ!

  • ノン子

    浴用化粧品入りのお風呂に入ればもっと手軽よ。お湯に浸かってふやけた角質層はバリア機能を休んでいるから、保湿成分が取り込まれやすいの。香りの良いものを選べば、入浴タイムがさらに充実するわ。

  • ひなこ

    それなら簡単!すぐできます!よーし、これからは暑くても寒くてもボディケアするゾ!

参考文献

  1. 村上泉子:ボディ皮膚生理特性とボディケア製品,FRAGRANCE JOURNAL, 31(9),17(2003)
  2. 山岸理恵子:入浴後の過乾燥を抑制する泡状ボディソープの開発,FRAGRANCE JOURNAL,38(3),22(2010)
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