「美肌」ということ浅井フーズ通信

スキンケア研究室

2020.12.10

複雑な「しみ」事情

  • ノン子

    『美しい肌』と聞いて、ひなこちゃんが思い浮かべるのはどんなお肌?

  • ひなこ

    うーん、やはり、『うるおっていて柔らかく、ニキビもしみもなくて、なめらかな透明感のあるお肌』ってところでしょうか?

  • ノン子

    まさに完璧ね。元々のお肌の色に関係なく、この条件が揃っているお肌は文句なく美しいわよね。
    でも実際は、なかなかそうは行かないのよね。年齢が進むにつれてお肌の元気がなくなってくるし、そこに紫外線、大気汚染、エアコンによるお部屋の乾燥、社会生活から受けるストレスなどいろいろな原因がからんでくるので美しい肌を保ちにくくなるのよ。
    肌荒れしやすくなったり、日焼け跡が「しみ」になってしまったり…

  • ひなこ

    「しみ」って、一言で言ってしまえば『メラニン色素が部分的に増産されてたまったもの』ですが、「しみ」になっている部分を良く調べると、周りのお肌より角質層が厚くなっていたり、日焼け後のような炎症状態が続いていたりするそうです。

  • ノン子

    要するに、お肌の調子が狂っているのね。角質層が厚くなるのは、こういう場合未熟な角質細胞が乱造されているということよ。普通なら垢となってはがれるころには脱色されているメラニンが、乱造された未熟な角質細胞では脱色されないまま残る。そして、炎症状態が続いているということは、その刺激でメラニンが増産され続けている。「しみ」の本当の問題は、ただメラニンがたまっていることではなく、たまりやすい状態にお肌がなっている、というところにあるのよ。

  • ひなこ

    メラニンのあるところトラブルありですね。メラニン増産の危機にさらされている時は、お肌の調子そのものを良くすることが必要なのですね。

  • ノン子

    そのためにシルキーエッセンスが薬用化粧品として開発されたのよ。有効成分として美白成分の「水溶性プラセンタエキス」と抗炎症&美白成分の「グリチルレチン酸ステアリル」を配合したの。その他にも良い成分がいろいろ入っているから、説明するわね。

  • ひなこ

    その前にメラニンがどうやって作られるのか図にしてみました。メラニン増産は、日光の紫外線や、紫外線により発生した活性酸素などから刺激を受けたメラノサイト(メラニン生成細胞)で、チロシナーゼというメラニン生成を促進する酵素が活性化されて働きだすことからスタートします。

  • ノン子

    図のように、メラニン生成はチロシンというものがドーパというものに変わるところから始まります。最終的にメラニンができるまでに起こる反応のうち、2箇所にチロシナーゼが働いているの。チロシナーゼを抑えることはメラニン増産を止めるために重要なのよ。

  • ひなこ

    そこでプラセンタエキスとグリチルレチン酸ステアリルが大活躍するんですね!

  • ノン子

    そうです。プラセンタエキスはチロシナーゼの働きを直接抑える作用もあるし、活性酸素を除去することで間接的にも抑えることにもなるの。グリチルレチン酸ステアリルは、炎症を抑えることでメラニン生成を抑えるのよ。

  • ひなこ

    どちらもダブルパンチをくり出すんですね!

  • ノン子

    その他の成分のテトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルは、脂溶性ビタミンCのことです。活性酸素の発生を防いでチロシナーゼ活性を抑えます。脂溶性なので角質層へ吸収されやすく、すでにあるメラニン色素を脱色する作用もあるのよ。

  • ひなこ

    こちらもダブル攻撃ですね。

  • ノン子

    まだまだあるの。マツエキス(2)というのは、ピクノジェノールのことよ。活性酸素に対する作用では定評があるし、役目を終えたビタミンCを再生することで、ビタミンCとの相乗効果も期待できるの。ボタンエキスにもメラニン生成抑制作用があるのよ。

  • ひなこ

    強力美白軍団ですね。

お肌の調子を整える!

  • ノン子

    美白以外にもプラセンタエキスは大活躍よ。活性酸素を抑えて肌荒れを防ぐとともにアミノ酸やタンパク質、ミネラルを豊富に含んでいるので、お肌を柔らかーく元気にするの。

  • ひなこ

    さっきも出てきましたが、グリチルレチン酸ステアリルは、脂溶性の甘草成分で すよね。油分の多いクリームに溶け込みやすく、お肌へのなじみも良いんですね。

  • ノン子

    お肌にやさしいので敏感肌用の化粧品にも使用されるけど、肌荒れを防ぐ効果は確かなものなのよ。その他の成分もみんな優れものなんだけど、そろそろ紙面が一杯になってきたので一言ずつ紹介すると、スーパーヒアルロン酸とも呼ばれるアセチル化ヒアルロン酸ナトリウムや、植物性スクワランにトレハロースといった保湿成分、ハリ成分の水溶性コラーゲン、そしてもちろんそれらを支え、お肌を支えるレパゲルマニウム!

  • ひなこ

    本当に、こんなにいろいろ入っちゃって良いんでしょうか!?

ナノ化で届ける美肌成分!

  • ノン子

    これらの美白成分や美肌成分がうまく調和をとってお肌に働きかけてくれるのよ。しかも、栄養クリームの配合をナノ化技術で超微細化したものだから、サラサラの液状でお肌になじみやすいのに濃厚な使い心地なの。

  • ひなこ

    確かにスーッとなじみますものね。そっかあ、あの時、美肌成分が角質層のすみずみまで行き渡っているんだ…

  • ノン子

    そして、お肌が柔らかくなるので他の化粧品の浸透力も良くなり、それぞれの働 きを効果的にするのよ。この美容液は、ただお肌を白くするのではなく、うるおいを与え、 肌荒れを防いで整え、お肌を元気にするものよ。

  • ひなこ

    毎日の積み重ねが大事なんですよね。私も未来の自分のために朝晩一生懸命使っ ています。皆さんにも年齢に負けない輝く美肌を手に入れていただきたいですね!

参考文献

  1. 青木宏文:メラニン沈着メカニズムと美白剤開発, Fragrance Journal, 9, 13~20 (2007)
  2. 宇山侊男:美肌&老化のためのベストスキンケア, フレグランスジャーナル社,(2004)
  3. 霜川忠正:化粧品有効成分ハンドブック, 中央書院(2007)
  4. 永峰賢一 林美希 木藤孝:ブタ由来プラセンタエキスの開発とその特性, Fragrance Journal, 11,(2001)別刷
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