2020.12.21
杜の都というだけあって街に大きな木が多いですね。おおらかな気分で難しい発表内容も落ち着いて聞けそうです。
日本薬学会は明治 13 年に誕生した、日本の学術会議としては最も古いものの一つなのよ。初代会長は咳止め薬のエフェドリンを発見した長井長義先生で、 40 年以上も学会を率いて、日本の薬学を世界に通用するものへ発展させたのよ。
137 年間も続いているなんて、本当に歴史と権威のある学会なんですね。でもアサイゲルマニウムは薬ではないのに、その研究成果がここで発表できるのは何故ですか?
この学会が、薬の研究だけでなく生命科学関連の基礎研究にも力を入れているからなのよ。浅井ゲルマニウム研究所では、アサイゲルマニウムの研究が始まったころから皮膚にも良い作用があるという認識があったので、皮膚自体の働きや皮膚の細胞内で起こっている事とアサイゲルマニウムとの関連について研究を続けてきたのですって。去年の12 月もオランダに本拠地のある皮膚関連の学術雑誌にアサイゲルマニウムの論文が載ったのよ。
スゴイなぁ! 今日はアサイゲルマニウムの最新研究が聞けるなんて、ワクワクしちゃいます。
今回は「アサイゲルマニウムの皮膚への浸透性について」と「酸化ストレスに対する防御効果」という内容でポスター発表されているそうだから、早速伺いましょう。
あッ、浅井ゲルマニウム研究所の若手研究員のTさんがいらっしゃいますよ。こんにちは!
こんにちは! 今日はよく来て下さいました。
早速お話を伺えますか。
それでは、まず、皮膚への浸透性の実験からお話ししましょう。”分布イメージング解析“という方法で行ったんですが…
すみません、”イメージング“という言葉の意味から教えていただけますか?
イメージングとは、試験サンプルが持っている情報をいろいろな方法で測定して、その情報を画像として見えるようにすることです。例えばレントゲン検査もイメージングの一つで、レントゲン写真はX線を当てて調べた結果を画像にしたものなんですよ。
何となくわかりました。
この実験では、”同位体顕微鏡 “というちょっと大がかりな 装置を使いました。同位体顕微鏡を使うと、皮膚みたいな組織や細胞の中でいろいろな元素がどのように存在しているのか、それぞれの元素ごとに観察することが出来るのです。アサイゲルマニウムだったら、ゲルマニウム元素としてみることが出来ます。
その装置を使えば、アサイゲルマニウムが皮膚の中に入っているかどうかがわかるんですか?
そうなんです。そこでアサイゲルマニウムを皮膚表面に塗ってどうなるか調べてみたのです。アサイゲルマニウムを溶かした水を濾紙にしみ込ませて、マウスの頸背部に1 回 1 分、1 日おきに貼るということを 2 週間続けて測定してみたところ、アサイゲルマニウム水溶液をつけた皮膚の角質層にゲルマニウムがあることがはっきり観察されたのです。図1がそのイメージング画像です。画像がツギハギになっているのは、一度に測定できる範囲が幅 100μm ( 0.1 ㎜)分ですので数回に分けて測定しているためですが、角質層部分に濃く存在しているのがわかると思います。
わぁ、本当だ! 凄いですねぇ!アクティストシリーズを使えば、アサイゲルマニウムがちゃんと角質層に入っているということですね!
続いて酸化ストレスに対する防御効果についてですが、今度は正常ヒト皮膚細胞をシャーレで培養しながら行った実験です。培養を続けるだけで何もしない無処置群、培養液に過酸化水素を発生させて酸化ストレスを与えた酸化ストレス群、培養液にアサイゲルマニウムを超低濃度、低濃度、中濃度、高濃度の 4 段階に濃度を変えて加えてから過酸化水素を発生させた群、の6群で観察しました。無処置群の細胞は元気でいますが、酸化ストレス群では多くの細胞が死んでしまいました。しかし、培養液にアサイゲルマニウムを加えた群では、酸化ストレスを与えた時の細胞の生存率が上がったのです。それもアサイゲルマニウム濃度が高い方がより生き残る細胞が多かったのです(図2)。
アサイゲルマニウムがあると、酸化ストレスに耐えられるんですね。
最初はその理由として、酸化ストレスを与える活性酸素などを捉えたり分解したりして無害化する抗酸化酵素が、アサイゲルマニウムで誘導されるのではないかと考えたのですが、調べてみたらそうではありませんでした。
では、どうやって酸化ストレスを防げたのかしら?
そこで、酸化ストレスから生き残った細胞の遺伝子変化を、網羅的遺伝子発現解析という方法で調べてみたのです。
モウラテキ?
全ての遺伝子について変化を調べる方法なのです。
気が遠くなりそうですね。
大丈夫です、パソコンが調べてくれますから。結果を確認するのは人ですけど。
やはり大変そうですね。で、どうだったんですか?
何と、遺伝子配列がダメージを受けた時に反応する遺伝子の発現が、アサイゲルマニウムが濃い方の群で増えていました。
アサイゲルマニウムが遺伝子のダメージを防ぐということですか?
というより、遺伝子はもともと自分で修復する仕組みを持っていますので、その力を目覚めさせたと考える方が良いかもしれません。これは画期的な発見です。ここから先はもっと研究を続けてまたご報告します。
難しいお話でしたけど、アサイゲルマニウムの特徴、つまり「身体が本来持っている力を助ける」ということが実証されつつあるようですね。これからも新しい研究成果を期待しています。
はい、がんばります!